診療のご案内診療のご案内

診療科一覧へ戻る

診療科のご案内 
回復期リハビリテーションセンター

回復期リハビリテーションとは

当院の回復期リハビリセンターは、平成28(2016)年度に新しく開設いたしました。様々な機器を揃え、患者様に合わせた多様なリハビリテーションが可能です。

回復期リハビリテーションとは、脳卒中や骨折、膝や脊椎の手術後などの患者様に集中的にリハビリテーションを行い、退院後の生活をより良いものにすることを目的とします。

「歩く」、「食べる」、「着替える」など生活に必要な動作をご自身で行うことができるように“3つのリハビリテーション”を通して復帰のお手伝いをさせて頂きます。

回復期リハビリテーションとは
回復期リハビリテーションとは
回復期リハビリテーションとは
回復期リハビリテーションとは

3つのリハビリテーション

リハビリテーションは「理学療法」「作業療法」「言語聴覚療法」の3つに分けられます。

理学療法とは、「歩く」、「立つ」といった基本的な動作のリハビリを中心に行います。

作業療法とは、「着替える」、「トイレに行く」などの日常生活動作の練習を中心に、生活の質を向上させることを目標にリハビリを行います。

言語聴覚療法とは、食事の飲み込みができなくなった方へのリハビリや、脳卒中などで言葉を話すことができなくなった方にリハビリを行います。

また作業療法、言語聴覚療法は高次脳機能障害と呼ばれる脳神経系の病気でみられる病態にたいしてのリハビリも行います。

これら3つの専門性をもったリハビリテーションを患者様に合わせて提供いたします。

スタッフ紹介

鍋丁 雅史 (言語聴覚療法 リハビリテーション科 課長代理)

当院の言語リハビリでは、言葉の理解や発話に障害が出る失語症や発話が障害される構音障害、注意や記憶など高次脳機能が障害された方に適切なアプローチを行い、コミュニケーション能力の改善を目標とします。

また言語リハビリでは、飲み込みに関係する口唇や舌の動きなどを改善するリハビリ、実際に飲食物を使ってリハビリを行い、食べる機能の改善を目指します。

どちらも患者さんと一緒になって継続的にリハビリを行っていきます。

上村 朋美 (理学療法士 リハビリテーション科 課長代理)

当院の理学療法は、脳の病気や骨折などで立ち・座り・歩くなどが困難になる運動障害に対して、運動療法を行い改善を目指します。

そのほか、退院に向けて家屋の調査を行い、患者様に必要なサービスの提案をし、快適な日常生活を送れるよう環境を整えるサポートをさせて頂きます。

金子 涼香 (作業療法 主任)

当院の作業療法は、脳の病気や骨折などで起こる上肢の運動障害に、必要な運動療法を行って改善を目指します。また日常生活動作(食事、トイレ、更衣、入浴)や家事動作が困難になる患者さんにリハビリを行うとともに、環境整備も行って生活がしやすくなるようにサポートしていきます。

リハビリテーションの流れ

@評価

@評価

患者様一人一人の状態を評価して問題点を明確化します。

同じ病気であっても患者様それぞれの身体機能(運動麻痺、筋力低下、痛み、痺れ、感覚障害など)や家庭状況は異なり、必要なリハビリテーションは変わってきます。

今その患者様に必要なリハビリテーションを実施するために身体機能、生活、高次脳機能、嚥下機能など様々な観点から評価を行います。

Aリハビリテーション

Aリハビリテーション

歩行練習や立ち上がる練習などの基本的な動作の練習、更衣・入浴・食事など生活に必要な動作、また症状に応じて言語・食事などのリハビリテーションを提供していきます。

疾患の状態にもよりますが、リハビリテーションは基本的に毎日行われ、それぞれの目標に応じて必要なリハビリテーションを行います。

Bカンファレンス

医師・看護師・リハビリテーションスタッフ・ケースワーカー・介護士・栄養士など患者様に関わるスタッフが定期的に集まり、疾患の状態、リハビリテーションの進行状況や病棟での生活状況などの情報を共有します。情報を共有することで、リハビリテーションの方向性を確認するだけでなく、実際の生活場面にリハビリテーションが反映されているか確認も行います。

C家族面談

患者様と関わるスタッフがご家族に定期的にリハビリテーションの進行状況を説明いたします。

退院に向けて必要なことや目標を共有することで、安心して在宅復帰していただけるように努めます。

D家屋調査・環境整備・外泊

リハビリテーションによって順調に改善していき退院が近づいてきた場合、必要に応じて専門のリハビリテーションスタッフがご自宅に伺い家屋調査を行います。退院が可能かどうか確認するだけでなく、手すりの設置や補助具、介護用ベッドの導入などの検討も一緒に行います。

また疾患の状態が良く医師の許可があれば入院中であっても一度ご自宅へ外泊し、実際に退院が可能かどうか検討していただくことも可能です。

E退院〜外来リハビリテーション・訪問リハビリテーション

退院した後に「実際に退院してみるとこういうところが困る。」「家に帰ることはできたが今度は復職を目指したい」など退院された後もリハビリテーションが必要になる場面があります。

そのような場合通院して行う外来リハビリテーションで継続したサポートが可能です。

また頻回の通院が難しい場合、ご自宅へ伺ってリハビリテーションを実施する訪問リハビリテーションというサービスもあります。

入院生活の1日の例

6:00  起床

6:00 起床

起床後は着替えやトイレなどを行います。

必要な方には介助での誘導やオムツ交換などのサポートをさせて頂きます。

7:00 体調確認

看護士が血圧や体温などを測定し、体調を確認していきます。

7:30  朝食

7:30 朝食

デイルームやお部屋で食事を取ります。

9:00  理学療法

9:00 理学療法(歩行訓練・関節可動域運動など)

基本的な動作の練習を行います。

また筋力低下や関節の動きが悪くなっている場合は筋力トレーニングや関節可動域運動なども実施します。

12:00 昼食

13:00 作業療法(手のリハビリ、生活動作練習)

作業を通して手のリハビリをおこなったり、トイレや着替えなどの生活に必要な動作の練習を行います。

15:00 入浴

手すりやシャワーチェアなどのあるリハビリ用の浴室で入浴します。

体に麻痺がある方、足の骨折がある方に向けて、右側に手すりがある浴室、左側に手すりがある浴室それぞれ用意しているので安心して入浴が可能です。

15:00  入浴
15:00  入浴
16:00  言語聴覚療法

16:00 言語聴覚療法
(言葉のリハビリ、嚥下のリハビリなど)

口の動きが悪くなったり、言語の障害がでたりした場合に言葉のリハビリを行います。

また他にも認知機能や高次脳機能などにたいしてもリハビリを行います。

18:00 夕食

21:00 就寝

実績

令和2(2020)年度

  • FIM利得率: 40.5
  • 在宅復帰率: 83.8%
  • 回復期重症率: 32.3%
  • 重症者改善率: 57.4%