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0007:特発性正常圧水頭症とはどんな病気?
〜改善する認知症〜

脳神経外科]辛 寿全 医師
(2020/06/15 更新)

2012年現在462万人の認知症の患者さんが…

年代別の推定認知症有病率

2012年現在、462万人の認知症の患者さんがいて、2025年には約700万人に増加すると推計されています(厚労省研究班2013)。

軽度認知症(MCI)の患者さんも約400万人と推計されています。介護の負担も非常に大きくなることから社会的な課題にもなっています。

今後、様々な医学の進歩や社会的な取り組みも進むことで、これらの患者の症状が改善し、介護の負担も軽減されるものと期待されます。

治療できる認知症があります

iNPHとは特発性正常圧水頭症の事で、「治療により改善する認知症」として知られています。iNPHが疑われる患者は現在30万人以上いることがわかっています。これはパーキンソン病の約2倍にあたります。アルツハイマー病からすると少ない割合ですが、決して無視できる患者数ではありません。

ただし残念なことに、iNPHという病気は今まであまり注目されていませんでした。そして、診断・治療されないままになっていることが多いのです。

しかし、iNPHの治療は、わが国のように高齢化が急速に進む社会にあっては、本人の自立を高め、介護の軽減をはかるのに役立つと考えられています。iNPHの主な症状は歩行障害・認知症・尿失禁で、三徴候と呼ばれています。これらの症状の改善が得られて本人の自立が高まれば、介護の負担も軽減され、患者およびご家族のQOL(クォリティー・オブ・ライフ:生活の質)の向上を可能とします。なかには、劇的に症状が改善するケースもあります。

当院ではiNPHの診断、手術を行っております。

今まで担当医から認知症と言われてきたけど、「歩行障害」「認知症」「尿失禁」がある方は、一度、受診してみてはいかがでしょうか。

特発性正常圧水頭症:iNPH 三徴候

三徴候