2021/04/01
当院にて脊椎脊髄外科外来がはじまった2017年より4年が経過し、多くの皆さまの診療に携わらせていただきました。時に、外来の混雑、手術待ち等で皆さまに多大なるご迷惑をおかけすることもあり、大変申し訳なく思っております。
このたび、2021年4月より千葉大学医学部附属病院で脊椎脊髄および脳疾患を専門に診療されていた田宮 亜堂(たみや あどう)医師が当院常勤医師となり、当院の診療に加わることになりました。
また第1,3週の火曜日でありました木原 一徳(きはら かずのり)医師(現千葉中央メディカルセンター脳神経外科)の診察に加えて、第2,4週の火曜日には千葉大学医学部附属病院より須田 泉(すだ いずみ)医師、毎週木曜日には現在日本の脊椎内視鏡(PED)の第一人者である出沢明医師の向ヶ丘PEDスポーツクリニックで診療に従事している広田 健吾(ひろた けんご)医師の外来を行なうことになりました。
それにより、皆さまが症状の変化等で心配になったときに、すぐに当院に受診できるようになりました。
また脊椎脊髄手術についても、これまでは週1日しか対応できませんでしたが、手術室の全面リニューアルとともに週2,3日の定時手術が可能となりました。
もちろん、脳の緊急手術については、これまで通り随時対応できるようになっています。
脊椎脊髄外科外来では、痛みやしびれ、ふらつきに悩まれている皆さまに、可能なかぎり安心できる診療を心がけてきました。ただ多くの皆さまにご来院いただけるようになったことから、外来の窓口を大きくして診療の幅を広げることが必要と考え、このたび「脊椎脊髄センター」と改名させていただきました。
これにより、より多くの皆さまのお悩みに診療という形で寄り添うことができればと考えております。
手足の痛みやしびれの原因として脊椎脊髄の病気が関わっていることが多くありますが、治療は手術だけでなく内服治療、点滴治療、ブロック、リハビリ療法と様々です。また生活習慣を少し工夫するだけで大きく症状が改善する方もいらっしゃいます。当センターでは、皆さまそれぞれの症状、疾患、そしてライフスタイルにあった治療を一緒に相談させていただきます。
一方で、首の痛みやふらつきの中には、脳や脊椎脊髄に関わる危険な病気が隠れていることもあります。疲れ、ストレスとか年齢によるものという診断ですましてしまう前に、いま一度当センターで検査することをおすすめします。自身の体調に対して不安をかかえたまま毎日を過ごすことは、決して幸せな生活であるとは言えないと思います。
今後も「東船橋病院 脊椎脊髄センター」をどうぞよろしくお願いいたします。